「衝撃のコクハク」
- しじみ汁の風味を引き起こした白い粉末:
コハク酸ナトリウム。食品添加物(調味料)として利用されており、食べても問題ない。
実験:1%塩水で飼育していたシジミと、飼育後3時間空中に揚げて置いたシジミで煮汁を作りました。それぞれ、しじみ100グラム、水100ミリリットルを用い、沸騰してから2分間煮出しました。 → 顕著な味の差が出ました。これはしじみのうま味成分の一つ、コハク酸の量の違いによるところが大きい。
「3時間空中で放置」の理由
「無酸素状態でコハク酸が増える」のは、シジミに限らずハマグリ、アサリ等、二枚貝に広く見られる性質です。コハク酸は嫌気代謝(水のないところでエネルギーを得るしくみ)における最終産物です。
水から揚げて置いても死なない理由: 水がなくてもエネルギーを得る体の仕組みがシジミには備わっているので、3時間程度揚げて置いてもシジミが傷んだり死ぬということはありません。ただし、湿めり気は必要です(濡れ布巾をかけておくのがよい)。また、長く空気中に出しすぎるのも良くありません。暑い夏場は冷蔵庫などに入れておくほうが安心です。
しじみの冷凍保存について
1%の塩水で4時間砂出しし、3時間水から揚げておいた後、ビニール袋やフリーザーパックなどに入れて冷凍庫に入れれば1ヶ月程度は保存できます。 |